（１）の続きです。
さて、気を良くした私。
宝くじだって買わなければ当たらない。種をまくことが大事なのよ！
と
もう連絡が来ないことを完全に想定しつつも
次へ行きます。
次は雑居ビルに入っている不動産屋。
表に建売のチラシの入った看板が立てかけてあり、「売主」と書いてあります。
そういや、最初は売主物件を探してたんだよなぁ・・・。
東京都知事免許（7）と書いてあります。まぁ中堅？
とりあえず雑居ビルに入って、エレベーターで４階へ。
降りたら、うすぐらーい廊下でテナントがほとんど入ってない。。。
案内の看板を頼りに明かりの漏れたドアの前に立ちましたが
自動ドアではない普通の曇りガラスの入ったドア。。。中の様子はわかりません。
えっと・・・これ開けていいんだよねぇ？
恐る恐る開けると
「おいおい、そんなこともわかんないのかぁ～？！」
と大声で怒ってる恰幅の良い男性が。
そしてちらっと私を見て、会釈もせずに前を見ましたが
えっ？と２度見して、小さく会釈した後、別室へ入っていきました。
あの態度のでかさから代表取締役の方ではないかと思うのですが速攻で
あ、すいませ～ん、間違えましたぁ☆テヘペロ
とドアを閉めて帰ろうと思いました。
「あ、こんにちは、どうぞどうぞ」と奥からメガネをかけた中年男性が。
え～？もういいや・・・なんか怖いし。。。フロント企業じゃね？
と思って固まってたら奥から初老の優しそうな女性がにっこりと微笑み
席を立ちました。多分お茶を入れてくれるのかしら・・・
私は現在育休中なので、いっつも１０キロ越えの乳飲み子を抱えたまま
すべての物件や不動産屋を回っています。（だからゴウくんはもっと私に労を労うべきです）
だからにっこり笑ったのかもしれません。初老の方は赤ちゃんが好きですから・・・
とりあえず座って、このあたりで土地を探している、という話をしました。
「っはーーーそうですかぁ、ちょうど、出尽くしたような時期なんですよ。
今こんなのやってるんですけどね」
といって、外で見たチラシを指差しました。
それは建築条件付の土地。・・・あれ、これはK不動産に案内してもらって
駅から遠かったので、断ったところだ。
「すいません、こちらは、他の不動産で紹介されたので・・・」というと
「あああ、そうでしたか、この物件はうちが売主なんですよ、
今度物件探す前にご一報ください、売主ですから、手数料かかりませんし。」
売主をやる不動産屋ってもっと立派で大きな建物だったりするのかと
思ってましたが、こんな（失礼）ところでもやるんだなぁと意外でした。
「昔はねぇ、もっと売主やってる不動産屋ってあったんですよ。もうここいらじゃ
うちだけになりましたね。」
といい、今までやってきたという建築条件付土地の施工例を見せてくれました。
工務店はあぁ・・・というところでしたが、もう一つの工務店がやる場合もあるそうで
「ですがねぇ～、最近ここ人件費高くって・・・でも地元の工務店ですからね
大工の質も良いんですよ。最近、まぁ仕方ないのでね、ここのHMにお願いしてるんですけど
悪くはないですよ」
だそうで。色々ぶっちゃけすぎじゃないだろうか・・・売る気あんだろうかｗ。
でも大変好感は持てました。
「ここはちょっと駅から遠くて。他にこのあたりで予定はありますか？」
「ないんですよ～・・・。ただですね・・・」
と、私が以前狙っていた地域で大規模な開発が行われるという話をしてくれました。
昨年の夏、開発分譲された地域で、残りを今年に間違いなくやるだろうと。
「ただねぇ、引越し希望が７月でしょ？惜しいなぁ、間に合わないですよね。
でもここはね、絶対お買い得なんです。間違いなく安いですよ。」
そうなんだ・・・。うーん、そこを狙って再来年のいい月に・・・ってのもあるか？
でもなぁ、早くローン組みたいしなぁ。ゴウくんの年齢的にも。
とりあえず、こちらの予算を伝えて、もし良い話が出たら、連絡をください、と
伝えて、あとにしました。
「わかりました。必ず連絡いたします。」と力強いお言葉・・・
きっと私の予算じゃ難しいんだろうなぁ、連絡なんてないんだろうな。
でも、大事なのは種まき。この方は私を焦らせることはなかった、きっと良い方だ。
１ヶ月くらいして、もう一度電話を入れてみよう、と決めました。
