建築工事請負契約を焦るK不動産

前回の続きです。

腹の中で怒りがふつふつと沸きあがっている私をよそに

ゴウくんは終始にこやかでした。

ゴウくんは、どうも、当初５００万としていた頭金にいくらかプラスできそうな

状態であることと（最近ボーナスがあったのでｗ）

M信託のローンが3200からアップの一応3380の枠を取ってあるという事で

精神的に余裕が出ているのか、土地の契約をしてしまったその日からご機嫌状態に・・・

あんなにK不動産は嫌だとか、駅から遠いだの何だの言ってたのに

よくわかりません。

まぁ不機嫌に進められるよりずっといいのですが、この売主と設計士の態度と姿勢に

何にも感じないのか、という失望と危機感に１人、悶々としていました。

そこでK不動産が言いました。

「それでは、和室の増坪分に関しては、新たに見積を提示させていただくとしまして

とりあえず、８月末には工事請負契約を結んでいただくということで

よろしいでしょうか？

そのあと、また詳しい仕様などについては打ち合わせできますので。」

え？と思う私。

建築条件付土地を契約する上で、買主の最後の砦となるのが

「工事請負契約」です。

これを締結してしまうと、もう、解約なんて出来ないし、納得のいかない間取りだろうが

オプション料金だろうが、工務店と売主の提示に従うしかなくなってしまいます。

なので、一応、３ヶ月、間取りやオプションなどに関しては、猶予を設けることが

決まりになっているはずです。それは私もちゃんと、契約書に明記してあるのを確認しています。

８月末って、１ヶ月もないです。

なんで、そんな早く締結しないといけないのか？

「それって絶対、８月末までに締結しないといけないんですか？」

と私。

「えっと、いや、絶対というわけではないんですが、

一応銀行さまから、ローンの関係上、そうするように言われているんですね。

工事請負契約を結んでいただかないと、建築確認申請ができませんし、

建築確認申請をしないと、ローンの締結が出来ないんです。」

「だったら、ローンの締結を遅らせればいいんじゃないんですか？」

「現在、仮で通過はしていますが、その有効期限もありまして・・・」

「以前、私は別の物件でM信託で仮通過してますが、その時の不動産屋の担当者は

３ヶ月は有効だとおっしゃっていましたけど」

私は今までの打ち合わせのうっぷんと、猜疑心でわなわなと震えんばかりに

売主の担当氏にたずねました。

「すいません、確か建築工事請負契約を締結するまでに、３ヶ月は猶予があると

考えていたんですが、なぜそんなに早く銀行が契約を促すようなこと、言うんでしょうか？」

売主の担当氏は「どうなってんの？」と明らかに不愉快そうな表情で

K不動産をみます。

「それ、銀行が言ってるの？」

「え、ええ、まぁ・・・」とK不動産の担当氏。

「確かに、３ヶ月の猶予はございます。」とK不動産に替わって売主の担当氏が答えました。

「しかしですね、実際は１ヶ月くらいで御契約される方がほとんどなのです。

ほとんど仕様は固まっていますし、それに、８月末までに御契約いただかないと

土地の契約自体が白紙になりますので。」

え？

白紙？なにそれ？

今度は私が目が点になるほうでした。

そんな内容、どこに書いてあった？！

進捗状況をバナーで表してみました。他にもマイホーム検討中の方がいっぱい！